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１５〜１６世紀

ルネッサンス

ルネッサッンス＝古典文化の復興。「再生」を意味するルネッサンスは、これまでの考えや古い秩序に対抗し、古典文化の復興や人間の再生を目指してイタリアの商工市民が革新運動を行い、それらが広がったという背景がある。それら歴史的運動や革命の時代背景からルネッサンスと言われる。

主な画家

ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロ、エル・グレコ、ブリゥーゲル・ピーテル

１６〜１７世紀

バロック

バロックとは、ポルトガル語で「ｂａｒｏｃｃｏ」という「ゆがんだ真珠」が語源といわれ、これまでのルネッサンスの古典文化（調和・均等）に対し、光を取り入れたり、動きのある造形や装飾を多用し劇的な空間を作り出すことが主流となった。イタリアが中心であったバロックは、のちにフランスへと移っていった。

主な画家

レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ロイスダール

１８世紀

ロココ

ロココの語源は、バロック庭園の人工洞窟の貝殻装飾をロカイユとされており、ロココという言葉は新古典主義時代にルイ14世時代の美術に対する蔑称として生まれましたが、現在では中立的な美術史用語としてもちいられています。1710〜1760年頃までの特にフランス美術の様式名、ひいてはこの時代の文化全般を指す言葉としての意味が強くなっています。

主な画家

ブーシェ、シャルダン、ヴァトー、ハイスム

１９世紀

新古典主義

新古典主義とは、古典・古代美術を模範にし、ロココ美術の放縦で享楽主義的な内容と感覚的な様式に対する批判と反省があったといわれています。人々は古代美術の形而上的な内容や簡素で壮大な形態感覚に惹かれていきました。反ロココ精神に基盤を持つ新古典主義は、旧体制を崩壊させ古代ローマの共和制に共感を抱くフランス革命の美術を様式として採用され、ダヴィッドなどは美術行政と実作の両面で革命に関わりました。

主な画家

ダヴィッド、アングル、グロ、ピュヴィス＝ド＝シャバンヌ

ロマン主義

ロマン主義の反伝統的、反制度的な時代背景から、絵画の世界においてもこれまでの古典絵画と反し、精神や霊感的な部分をテーマにしたことで、ロマン主義の呼称が用いられる。ドイツ・ロマン派の絵画の特徴は、フランスの近代絵画とは異なり、不可視なもの、見えざるものをテーマとした。フリードリヒの場合は、崇高なものや人跡未踏の山岳、廃墟などがテーマとされた。

主な画家

ドラクロワ、ゴヤ、ジェリコー

バルビゾン派

1830年頃からパリの南東フォンテーヌブローの森で写生し小村バルビゾンに集った画家たちのことをバルビゾン派と呼びます。自然に大気と光線の詩を見いだし、フランスにおける自然主義風景画の土台を築きました。そして少し後の印象主義に道を開いた。

主な画家

コロー、ラピト・オーギュスト

写実主義

産業革命により社会に急激な環境変化をもたらし、その結果資本化と労働者の対立と貧困であった。その貧困な社会の現実に目を向けさせた事が始まりとされる。現実ありのままに描こうとする写実主義である。

主な画家

ラトゥール、ドーミエ、クールベ

印象派

印象派（印象主義）とは、光の動きや変化、質感をいかに絵画で表現するかに重きを置いていることで、時には瞬間的な変化を強調して表現することもあった。それまでの絵画と比べて色彩に富んでいる。また当時主流だった写実主義などの細かいタッチと異なり、荒々しい筆致が多く、絵画中に明確な線が見られないことも大きな特徴である。また、それまでの画家たちが主にアトリエの中で絵を描いていたのとは対照的に、好んで屋外に出かけて絵を描いた。ヨーロッパのみならずアメリカや日本にまで広がった。

主な画家

マネ、ドガ、モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー

抽象主義

具体的な対象をかきうつすということのない絵画を意味する。キャンバスは絵を描くものではなく、作者の魂を表現するフィールドであるという考えが一般的。

主な画家

ミレー、ルドン

後期印象派

後期印象派（後期印象主義）は、これまでの印象派と同じく、モノを忠実に表現するのではなく、光や空気の流れ、人間の複雑な内面からくる表情や感情までもを描写する。似せて描くも自由である。後期印象派はより自由になる。

主な画家

ゴッホ、セザンヌ、スーラ、ゴーギャン、ロートレック、クリムト